コロナ対策はじまる
3月に入ると、誰しもがコロナに無関心ではいられなくなった。なにしろ一週間ほどの期間で感染者は50人を超えたのである。人口比で単純換算すると、日本なら1000人以上に相当するから、その衝撃の強さも推測できよう。
フィンランド政府の対応は早かった。3月10日には国境閉鎖の可能性を示唆、16日より実施。不要不急の渡航の自粛を要請するとともに、フィンランド国籍もしくは滞在許可を持つもの以外の入国を制限。500人以上規模のイベントは中止、学校は4月13日まで休校とすることを決定。
民間も政府の要請に応えた。大手レストランチェーンは営業を控え、プールやフィットネスジムは閉鎖。スーパーマーケットのレジ付近には客同士が1.5m以上の間隔をとれるようにマーキングするなど、さまざまな対策が取られ始めた。
3月12日、国内の陽性患者は100人を超えた。