じわじわ迫るコロナの影響
ちょっと古いが、過去2か月ほどの感染状況(THL・国立保健福祉研究所発表)。
これによると新規感染者は3月10日から増加傾向を示し(20人/日)、月末には80人に達している。グラフにはないが、4月上旬には一気に200人まで急増。その後、50人/日程度に下がったため、THLは「感染のスピードを抑え込みつつある」と公表したものの、感染者の総数は依然として増加している。 その証拠に「拡散のピークは4月中旬」(同時期に学校再開の予定だった)としていた予測を「5月中旬」に訂正、さらに「6月にずれこむ」と言い換えた。抜本的対策が取れない以上、先行きが読めないのは無理もないが、果たして6月に収束方向に進むものか。きわめて不安である。
パニックに陥らないで済むのは、日常生活は一応機能しているため。食料品店の商品は若干少ないながらも、不自由を感じるほどではない。店舗も感染を防ぐための施策を遂行。客の間隔をあけたり、レジにはアクリル板のカバーを設置。原則として現金は受け取らず、人と人との接触を避けるように努力をしている。
が、不愉快なことも経験。ある日、スーパーですれ違いそうになったフィンランド人が慌てて逆戻り。アジア人である私を見て「コロナが来た」という恐慌に陥ったのがあからさまだった。知人のタイ人は「中国に帰れ」とののしられたという。すべての中国人がウィルス保持者ではないし、そもそもワシらは中国人じゃないよ。
これからはそんな差別が増えていきそうな懸念も否定できない。