フィンランド:コロナ禍

フィンランドでのコロナの状況を報告

行きはよいよい、帰りは・・のフィンランド旅行

フィンランドにおけるコロナ禍情報、約2か月ぶりの更新です。
一時期の小康状態から、状況悪化が明らかな現在、何を書いても意味ないからね。海外旅行の再開を楽しみにしている人は多いだろうけど、個人サイトはもとより、旅行会社がどんなに熱を入れて情報発信しても大勢を左右することはない。この先どうなるは誰にも分らないし。

しかし、現地状況に関心の高い人も少しはいるだろうから、最近の様子を記してみよう。まずは悪い知らせ。

f:id:tosikaina:20201107030704j:plain

過去2週間の新規感染者数は毎日200人前後。10月上旬には300人を超える日もあるなど、かつてない状況。フィンランドの300人は日本の6000人以上に相当するので、「どうしてフィンランドには感染者が少ないのか」という発言がいかにたわけたことか分かるだろう。そういうわけで、日本からフィンランドへの旅行は当分無理といえる。

いっぽう、フィンランドは夏ごろから国境閉鎖を緩和。EU内の人口移動が再開した。続いて9月19日にはその他エリアからの観光客も入国できるようになった。入国が規制される国もあるが、日本居住者(簡単に言えば日本人)についてはフリーパス。PCR検査を強制されることはないし、入国後の行動制限もない。いくらでも観光できる。成田⇔ヘルシンキの飛行機も飛んでるし。

しかし、である。日本の入国制限は依然として厳しい。空港でのPCR検査強制はもちろん、帰国後2週間は自宅等での待機が義務づけられている。したがって今のところ、海外旅行は実質的に不可能といってよい。フィンランドで一週間すごし、その後2週間は自宅でバカンス、という余裕のある人は別として。

両国の対応の違いは「日本=安全、海外=汚染地区」という図式を示している。日本政府が安全策をとるのはよいとしても、フィンランドもしくはその他の国々は不満を感じることはないのだろうか。EU諸国が国境を開放したのは人的移動が経済活動の活性化に不可欠だからに他ならないが、日本との商談にはあてはまらないのだろうか。

あ、フィンランドに入国はできる、というのはちょっと良い話かもしれないけど、結局「悪い話」しかなかった。