フィンランド:コロナ禍

フィンランドでのコロナの状況を報告

それでも日常生活は続く

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お菓子のばら売りコーナーは空に

依然として拡大傾向が止まらないコロナ禍。さまざまな制限下で日常生活が続いている。政府が示したコロナ対策は行きわたっているというのが印象。現時点での施策の数々を列挙してみよう。一月前とは大きく変わっている。

・学校は5月中旬まで休校(当初は4月13日までを予定)
・10人以上の集会を禁止(500人⇒50人と推移後)
・カフェ、レストランは休業。ハンバーガー、コーヒー等の持ち帰りのみ許可
・店舗では客同士が1.5メートル以上離れることを推奨
・多くの店舗に消毒液設置
・首都圏閉鎖は依然として続行

先行きの見えない事態に不安はあるが、各種の規制に不満はない、といった状況。突発的な集会を開いたり、海外に出かける人もいない。この辺は統制がよく取れていると思う。


スーパーマーケットの品ぞろえは、騒動以前に戻りつつある状態。乾燥パスタや小麦粉などが完売していることもあるが、4~5日もすれば補充されている。全体としては依然の8割くらいの在庫かな。
そうした中、商品が全くない棚を発見。お菓子のばら売りコーナーである。通常だとここには一口大のチョコレートやキャンディー、グミ等々が数十種類あり、お客は好みのものを好きなだけ袋詰め。グラム単位で清算するというもの。駄菓子の量り売りといえばいいだろう。フィンランド人はこの手のお菓子が大好きなのだ。

 

そんな人気商品が全くない。「ああ、これは学校が休みで家にいる子供たち向け、あるいは自宅待機でTVでも見ながらつまむのだろう。それで買い占められたのだな」と思った。たまたまポテトチップスコーナーもほとんどカラになっていたので、推測が裏付けられたような気がした。ポテトチップスもフィンランド人の必需品だからね。

しかし、実情は違った。量り売りは専用のスクープを使うのだが、不特定多数の人間が素手で触れてしまう可能性もある。なにより商品はむき出しの菓子なので、空中飛散しているウィルスが付着する危険性は十分にある。そうした配慮からの措置だ。調理パンの類も従来は無造作に棚積みしていたが、現在では一つひとつが個別包装されている。

 

果たして日本での対策はどの程度進んでいるのだろうか。漏れ聞く限りでは、どうも緩い気がしてならない。

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トイレットペーパー復活。ペーパータオルは品薄状態

 4月1日時点での総感染者数は約1500人。