フィンランド:コロナ禍

フィンランドでのコロナの状況を報告

騒動は静かに始まった

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2月3日、横浜ふ頭に停泊したダイヤモンドプリンセス

1月:アジアはなにやら大変なようで?

COVID19。中国武漢で確認されたのは2019年11月だが、その時点で事態を理解した人は世界的にもごく少数だっただろう。それが何やらヤバいことになっているようだ、と一般に認識され始めたのは、日本だと年が明けた2月上旬。クルーズ客船のダイヤモンドプリンセスが横浜ふ頭に停泊してからのことだろう。すでに香港で下船した中国人にコロナ感染が判明したためである。しかしそれでも、現在のような大惨事につながろうとは、ほとんどの人が思っていなかったはずだ。その原因は中国当局、WHOが情報を隠蔽し、日本政府の対策もおろそかであったことにあるが、責任問題はひとまず置いておこう。
本ブログの目的は、フィンランドにおけるコロナの状況を伝えることにあるからだ。

 2月:フィンランドにも火の粉舞う

乗客・乗務員を合わせて3700人が乗船し、約700人が感染したというニュースはフィンランドでも報じられた。が、フィンランドでは他人事。アジアではなにやら大変なことになっているようだ、といった受け止め方だった。
実際には、日本で騒ぎになる少し前(1月29日)に、フィンランドでも北部のラップランドでコロナ陽性者が確認されている。中国人観光客一名が即時病院に隔離、国内に広まる恐れはないと報道された。しかしこのニュースに着目した人は少数だったはず。かくいう私も日本での騒ぎに驚き、ではフィンランドはどうなのかと調べた結果、その事実を知った。

 3月:もはや安全な国はない

その状況が一変するのは2月中旬以降のこと。感染者が爆発的に発生したイタリア北部を訪れていたフィンランド人が続々と帰国してきたからだ。まずは南東部のラッペーンランタに陽性患者発生。入国検査をないがしろにしたという医師の批判も空しく、その後もイタリア・スペインからの帰国者が続き、結果、コロナウィルスが蔓延。2月26日、ヘルシンキで初、国内では二人目の陽性者が確認された。首都ヘルシンキで発症という事態はフィンランド人の耳目を集めた。
日本ではトイレットぺーバーが品薄に。そんなニュースを冷ややかに眺めていたフィンランド人も、もはや対岸の火事ではないことを思い知らされたのである。

フィンランド人の初感染から一週間あまり。3月に入ると感染者は50名に近づいた。政府は抜本的対策を検討し始め、近く緊急事態宣言を発令することが明らかにされた。

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